ブレーキ強化大作戦(低コストで最大限の効果を狙う?)
現行車と比べると明らかに効きの悪いCB-Fのブレーキ。命に関わるものなのでこの際ブレンボー製のキャリパー・ディスクで強化しよう・・・・・・・・・お金が無い事に3秒で気が付きました。
まあ、余り効き過ぎるブレーキだとヘタッピな私ではフロントロック→転倒なんて事になるので、そこそこ効くようにして、なお且つ低コスト(←重要!)で出来る作戦を練った。
先ずはCB-F乗りには定番のVF750Fディスクローター。
CBと材質・直径が同じなので、効きは変わらない。
スリットが入っているので雨天では多少違いが出るかもしれないが、まあ効果より見た目重視です

ローターの厚みをマイクロメーターで計測してみる。
厚みは4.9ミリ。使用限度は4ミリなのでマダマダ
使えます。
VF750Fのキャリパーです。
CB-Fと同じ片押し2ポッド。
取り付けピッチも同じなのでキャリパーサポート無しでポン付け出来ます。
ではこのキャリパーを使う理由は?
理由はこれ。
VFのピストン径は32ミリあります。
CBのピストン径は30ミリ。
ブレーキシステムの原理はパスカルの原理の応用である事は周知のとおり。
以前交換したデイトナのラジアルポンプマスターのシリンダーピストン径19ミリ(約0.028cu)。
CB-Fのキャリパーピストン径は30ミリ(約0.14cu)。
入力1に対して約5の出力である。
VF750用の32ミリピストンにした場合、キャリパー面積は0.16cuになるので、
入力1に対して約5.7と、CB-Fの約1.14倍の出力になる。
(シングルディスク計算であるが、ダブルディスクでも同じである)
当然のことながら、ブレーキレバーの引き代も1.14倍になる。


さて、ブレーキ強化と言うと真っ先に変更するのがステンメッシュホースである。
純正のホースは圧力で少し膨らんでしまうため(微々たるものだが)ロスが発生してしまう。
メッシュホースに変更することによってロスを最小限に抑える事ができるので、増えたレバーの
引き代も少し補える。


しか〜〜し、ここまでパーツを集めたところで財布の底が見えてきてしまった。
(実は同時計画で「排気効率を考えよう大作戦」を決行中である)

でもね現れたんですよ、時期はずれのサンタさんが。
久しくサンタさんに会っていなかったのですが、最近のサンタさんは紫のゼファーに乗っているんですね。

3月17・18日と日光まで試走してきた。(泊まりの会議が有ったので・・・・・・)
往復280キロを走った感想だが、残念ではあるが初期タッチは全くと言って良いほど変わらん。
これはローター径と材質を変えない限り大きくは変化しないだろう。

しかし握り込んだ奥の方では、ググッと以前にも増して効いてくるのが良くわかる。
また、握り込んだ先でのコントロール性が向上したように感じる。(本当に違いがわかるのか?)
これはメッシュホースに変えた事により、ラジアルポンプのメリットが現れたのでは?と勝手に推測する。

費用対効果で考えるれば◎でしょう。(ブレンボキャストキャリパー1個よりお金が掛かっていない)

サンタさんが昔乗っていたソリに付けていた
メッシュホース一式です。
サンタさん、ありがとうございます。

ホースの長さが私のCBに合わないので、ホースを新しくするために早速分解です。

先ずはアダプターを外します。
アルマイトは工具を当てるとそれだけで傷が付きます。
ガムテープで養生して工具を当てます。

細かく解説すると大変なので、いきなり完成の写真です。
どーしても細かな作業が知りたい方は・・・・居ないか。

次に新しく使用するホースを必要な長さに切断します。
切断時に発生するステンメッシュやテフロンチューブのカスをホースに残さないように細心の注意を払います。

必要な長さに切ったらアダプター内に収まる部分の外皮を1センチ程剥きます。

中身はこのようになっています。
バンジョーを締め込んでいくと、中のオリーブが潰れる訳です。
ですから一度外したオリーブは再使用出来ません。

前述のVFのキャリパーですが、塗装がグサグサだったので再塗装するためにブラストした。

ブラストは今回こちらのタイムレンタルを利用してみた。
利用に際しては担当の方が親切にアドバイスを頂き、大変助かった。

ついでに予備で購入しておいたクラッチホルダーの部品もブラストしておいた。

先ずは塗る前にシンナーで洗って脱脂します。
脱脂を疎かにしますと塗料がハジイて後で泣きを見ます。

脱脂が終わったら塗りたくない箇所をマスキングして、塗りやすいように吊り下げます。

塗料はガソリンなどの有機溶剤に強いウレタン塗料を使用した。
ウレタン塗料は化学反応による硬化であり、手で触れるまで数時間、完全硬化には1週間くらいかかる。

一晩放置プレーして塗料が硬化したら、シール類・ピストンなどを組み込みます。
写真はパッドまで組み込んであります。

組み立てたキャリパーを車体に取り付け、メッシュホースを配管します。
アルミフィッティングの締め加減、嫌だな〜
(トルクレンチ買えって!)

配管が終わったら締め忘れのチェックをして、ブレーキオイルを入れエア抜きをします。
しかし、ここで問題発生。
いくらやっても、何回やっても、1時間掛けても、エアが抜けない。止む無く近所のバイク屋に持って行きエア抜きを頼む。
バイク屋の店主が頑張ってくれたお陰で、多少タッチが出てきたが、それでも以前よりタッチが軟い。
バイク屋の店主と協議の結果、暫く放置プレーをして、
エアが上に溜まってきたのを見計らって再度エア抜きをする事にした。

さて、VFのディスクローターの交換を忘れていた・・訳ではなく
実はアクスルナットが固着して外れなかっただけである。
CB-Fオーナーズクラブの掲示板で良い知恵をいただき、無事ナットが緩みローター交換できた。

前述のエア抜きの件であるが、何度か繰り返しエア抜きをした結果、かなりタッチが出てきた。