ご注意・ブレーキはあなたの命と直接係わる大切な部品です。
全く経験の無い方、整備に自身が無い方は決して一人で行わないように!
事故っても責任取れません。

購入時の状態です。多分ピストンが固着していたので、パッドをリリースするためにキャリパーをぶっ叩いたのでしょう。
普通このような時はプラハンで叩くのセオリー。金属ハンマーで叩けば写真のようにキャリパーがボロボロになります。

この状態からもかなり頑固なピストン固着が予想できます。

分解時の写真を撮り忘れましたが、これがリアマスターシリンダー
本体です。少しずつオイルが漏れていたようで、サークリップの溝に劣化したオイルのカスが溜まっています。
また本体の塗装も腐食しています。

マスターの構成部品です。タンクはかなり焼けて茶色くなっていますが、ひび割れなどは無かったため再使用決定。
タンクと本体をつなぐホースは機能上問題は無さそうだが、外見が
ボロボロのため新品購入。
マスター本体は掃除・再塗装で使用に問題なし。
ピストンキットは迷わず新品購入。
こちらはキャリパーの構成部品です。オイルシールは捨ててしまいました。
ピストンは目立った傷や腐食は無かったので再使用決定。
パッドも残厚が4ミリ有ったのでそのまま使用。
オイルシール等はもちろん全て新品交換です。

今回比較的安価で出来るカスタム化ということで、ブレーキホース
アールズのステンレスメッシュホースに交換してみました。
今回新品に交換した部品の数々
微妙に形が変更されています。右側が新品のピストン、左側と比べると螺旋部分が細くなっています。
それでは組み立て。まずはスプリングとゴムラバーを組み込みます。ゴムラバーにモリブデングリスを少し塗っておきます。
そしてピストンを組み込みます。
ロッドを挿入してサークリップでとめます。
途中の写真はなし、っていうか撮り忘れ。
マスター部分が完成です。
次はキャリパーの組み立てです。キャリパーの構成部品の記念撮影。
それ程部品点数は多くありません。

まずはピストンシール・ダストシールにモリブデングリスを少量塗り、
それぞれ溝に組み込みます。

ピストンにもグリスを薄く塗り,キャリパーに組み込みます。
スライドピンにはたっぷりグリスを塗ります。

スライドピンを組み込む画像は、余りに手がグリスで汚くデジカメを
触れなかったため撮影不可。パッドを組み込み、キャリパー完成です。

そして車体へ取り付けます。ちなみにキャリパー及びマスター本体は耐熱
塗料で自家塗装してあります。
塗ってから気が付いたのですが、オリジナルより艶消しでした。

ピストンはCRCを吹きつけ、1500番の耐水ペーパーを軽く当てます。
気合を入れて磨き過ぎるとオイル漏れを起こすかもしれないので軽くね。

次にマスターシリンダーをセットします。
ステップホルダーにブレーキペダルのシャフトをとおし、マスターポンプ
をセットします。

ステップホルダー・リザーバータンクをフレームにセットします。
ブレーキスイッチを忘れずに。

これがアールズ社のステンメッシュホースです。
たったこれだけの部品なんですが結構いい値段します。

ホースをキャリパー及びマスターシリンダーにセットします。
カラーアルマイトのバンジョーボルトと比べて、ステンは落ち着いて
見えます。
右に見える汚いショックのリザーバーは見なかった事にしてください。

そしてエア抜きをします。これを怠るとあの世まで止まらないバイクに
なります。右側に写っているお尻は小生のものではなく、世話になって
いるバイク屋のオーナーのものです。

これが完成した全体像です。
当然の事ながら引きずりも無く、リアタイヤがスムーズに回ります。