フロントフォークのオーバーホール
今付いているフロントフォークは、オイル交換してから8500キロ程走っている。最近アジャスターを最強にしても何か柔らかい感じがするので、予備で買い置きしてあるフォークをオーバーホールして付け替えてみる事にする。
これがFフォークの分解写真である。この中の消耗品を出来るだけ代えるのだ。
先ずはオイルロックピースのOリング。
ヘタった様子は無いが、2つでタバコ1個分なので迷わず代える。
ピストンリングである。1つ260円×4と、チョット高いのだが、外す時に1つ割ってしまったので、この際だから全て交換する。
フォークブッシュである。左が新品。
右は内側の胴メッキが殆ど剥がれているが、重要なのは外側のテフロンコーティング部分である。
ボトムケースブッシュである。
これも重要なのは内側のテフロンの部分である。
さて、組み立てあるが、元通りに組み直せば良い訳であるのでそれ程難しくない。
唯一、ケースブッシュとオイルシールの取り付けには専用工具が必要なので、仕方がないので用意する。
オイルシール用スライディングハンマー
塩ビパイプのようにも見えますが目の錯覚です。
ほれピッタリ、何せ専用工具ですから。この専用工具の上からハンマーで叩いて打ち込みます。
組みあがったらフォークオイルを入れます。今回はヤマハの15番を使ってみます。
規定量はサービスマニュアルでは395ccだが、今回は油面で合わせるため適当(2カップ半位)に入れる。
オイルを入れたら10回くらいインナーをストロークさせて暫し放置プレー。
オイルが落ち着いたら、これまた専用工具
油面君で、油面高を合わせる。
油面高はどの位にしようか悩んだのだが、社外サス(ホワイトパワー)の場合140ミリと有ったので、今回140ミリにしてみた。
約1年、8500キロ走ったフォークオイル。
真っ黒である。
オーリンズのサスが云々言う前に、年1回はフォークオイルを交換すべし。
車体への組み付け写真は無しである。交換後のインプレであるが、油面高が少し高くなっている為か、もしくは粘度15番のオイルの為かは解らんが、明らかに以前より硬くなっている。ブッシュ類を新品交換しているので、馴染んだ後再度オイル交換をしたうえで再セッティングが必要だろうと思う。