シリンダーヘッドのオーバーホール
ある日タペット音が非常に気になったため、クリアランスを見ようとヘッドカバーを開けてみた。
何気にバルブタイミングをチェックしてみようとチェーンのコマ数を数えてみると、1コマずれているではないか。カムホルダーを外して規定位置に戻し、再度ホルダーを取り付けようとネジを締め込む時、何とも言えない嫌な感触。そうホルダーの雌ネジがお亡くなりになったのだ。
カムホルダーの雌ネジを修正(ヘリサート)は自分で行なう自信がないので、ヘッドを業者に持ち込んで依頼する事にしたのだが、どうせヘッドを外すならステムシールの交換もしたいので、簡単なオーバーホールをやって見る事にした。開けてはいけないパンドラの箱とは知らずに・・・・
既に取り外されて洗浄剤の風呂に浸かるヘッド。
洗浄剤はサンエスK1をネット通販で購入。。
白い粉末状を80℃前後のお湯に溶かして使用する。
写真は浸けて10分後のものだが、無色半透明の洗浄液が、溶け出したカーボンで茶色く濁っている。
ヘッドの洗浄が終わったら、バルブスプリングコンプレッサーを使って全てのバルブを取り外す。
取り外したINバルブ。ウェットカーボンの蓄積がひどい。オイル下がりしてるかな?
対するEXバルブは、比較的カーボンの蓄積が少なかった。
取り外したバルブ類は付いていた場所が後でわかるよう、写真のように各気筒ごとに別けて保存する。
それでは取り外したヘッドをチェック。
写真では少し判りづらいが、定規の217ミリから227ミリにかけて隙間がある。シクネスゲージで測定してみると何と0.15ミリもある。
シリンダーヘッドの歪の使用限度は、0.05ミリなので面研が必要か?
また余計な出費じゃ〜
実はこの後ピストンピンがコンロッド小端部に抱き着いている事が判明(泣)
結局全バラする事になった。よって次回の題名は「エンジンオーバーホール」に決定!