腰下組立
さて、いよいよエンジンの組立を始める。8月初旬にエンジンを降ろしたのだが、主に資金の関係からボーリング等の加工、部品の収集に4ヶ月半もかかってしまった。
一部部品(バルブリフター)の表面処理が年内に間に合わなかったが、早速腰下から組立始めてみる。
今回のオーバーホールに使用した部品の数々である。これ以外に既に組み立てたミッション部品やワイセコピストンなどがある。

部品は極力カワサキ純正品を使用した。
特にガスケット・Oリングは多少値段が高くても純正を使った方が良いらしい。
先ずはクランクアンダーケースにシフトドラムやシフトリンケージを取付。
ドラムやドラムピン、シフトフォークはWPC処理してます。
アッパーケースにクランク・ミッション一式を取付。クランクは事前に測定したところ、0.08〜0.1ミリの芯ブレがあったが、内燃機屋にて0.01〜0.02ミリに修正してもらった。
クランクを取り付ける時に、カムチェーンを忘れずに。
アンダーケースを一度仮組みをしてミッションの入り具合をチェックする。問題がなければ接合面をアセトンで脱脂して、液体ガスケットを薄く塗る。使用した液ガスはスリーボンドの1212。

ケースを閉じたらサービスマニュアルに従ってボルトを締めていく。液ガスが乾かないうちに作業を終了しなければならないので、どの位置のどのボルトが入るのか、予め準備をしておく。
特に、座面に液ガスを塗るボルトが何本かあるので注意。
クランクケースを閉じたらオイルポンプ・オイルパンを取付。
オイルポンプ取り付けの際には、2箇所のダウエルピンとOリングを忘れずに。

オイルフィルターのカバーを取り付けるとエンジンの座りが悪くなるため、フレームに搭載した後に取付た方が良いと思う。

なお今回オイルポンプはGPz1100のオイルポンプに変更した。
ネット等の情報によると、Z1系のものと比べて強化型になっているらしい。
もちろんポン付けである。
オイルパンを閉じたらシリンダースタッドボルトを取り付ける。
取付トルクがマニュアルに記載されていないので困ったが、要は底付きするまで入れれば良いとの事。(つまり適当?)
スタッドリムーバーでグリグリ入れて、回りが渋くなった時点からもう45度回したところで止めておいた。
スタッドを取り付けたら、カバー類を仮付けしておく。
エンジン搭載の際に重くなるので、ローターなど重量がかさむ部品はこの時点では取り付けない。